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蒼き地球の誕生〜短鎖ペプチド仮説〜新たなるタンパク質ワールド仮説

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自由エネルギー

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2020年7月7日 / 最終更新日時 : 2020年7月7日 Hiroshi Masuda 科学の広場

言語から見たタンパク質構造

生成文法とタンパク質構造の類似点 人にとって、言語とは生来のものである。チョムスキーの考えたこの生成文法の概念における「言語獲得装置」の原理は、タンパク質における「立体構造構築」の原理と共通しているのではないか。いわば、タンパク質構造の構築原理に基づいて言語獲得装置機構を創造したのではないかと思われる。すなわち、言語獲得装置はタンパク質構造構築理論が、その原型となっているのである。生成文法理論には... 続きを読む

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2020年3月17日 / 最終更新日時 : 2020年5月11日 Hiroshi Masuda 第1部  原始無生物環境における化学進化

7.短鎖ペプチド鎖の結合能

短鎖ペプチドの重要な機能の一つは、他の短鎖ペプチドや多くの有機物質と特殊な結合する能力をもつであろうということである。この結合能力こそが、私が短鎖ペプチドが生命を誕生させた原動力の根拠になっているのである。そこで、この短鎖ペプチドの結合能について、しばらく述べることにする。  短鎖ペプチドに備わる「特殊な結合能」 どのような物質でも単独で存在することはなく、絶えず周りの物質と結合して相互に影響し合... 続きを読む

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2020年3月17日 / 最終更新日時 : 2020年4月26日 Hiroshi Masuda 第1部  原始無生物環境における化学進化

9.短鎖ペプチドと物質との選択的結合

  二つの結合要件 まず、短鎖ペプチドと物質との選択的な結合について考えてみたい。先に述べたように、アミノ酸残基が十数個以下の短鎖ペプチドは揺らぎが生じ、複数の遷移構造になることが明らかにされている。それは、その骨格構造の回転の自由度が大きいことと、安定状態や準安定状態の自由エネルギー値にあまり差がないからである。このような、複数の構造をもつ同じアミノ酸配列の短鎖ペプチドが対象物質と結合... 続きを読む

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2020年3月18日 / 最終更新日時 : 2020年4月9日 Hiroshi Masuda 第1部  原始無生物環境における化学進化

19.タンパク質の折り畳み機構  

Anfinsenドグマには、「天然タンパク質の一次構造は高次構造形成をかなりの程度まで自律的に規定する情報をもっている」とある。このドグマに従えば、天然タンパク質であるかどうかは、可逆的に折り畳みがおきるかどうかを確認すればよいことになる。私がこの折り畳みの存在をはじめて知ったのは、Anfinsenらがノーベル化学賞を受賞した少し前頃であった。この不思議な現象について私なりに述べてみたい。 本題に... 続きを読む

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2020年3月18日 / 最終更新日時 : 2020年4月9日 Hiroshi Masuda 第1部  原始無生物環境における化学進化

20.折り畳み機構での極小自由エネルギー原理

天然タンパク質はエネルギーモデルによって、極小の自由エネルギーをもつ構造体として定義されている。この天然タンパク質の折り畳み機構を、極小自由エネルギー則の面から述べておこう。 天然タンパク質の折り畳みは、一次構造の折り畳みが最初から定まった経路を経て進行するのではなく、折り畳み開始時には多数の経路が存在している可能性があり、自由エネルギーが極小の状態を維持しながら折り畳みが進行し、しだいに可能性の... 続きを読む

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2020年3月18日 / 最終更新日時 : 2020年4月9日 Hiroshi Masuda 第1部  原始無生物環境における化学進化

21.エネルギー曲面 

 折り畳み過程でのエネルギー局面 ここまでタンパク質フォルデイングファンネルの概略について述べたが、折り畳み過程でのエネルギー曲面(energy landscape)は最初の構造が無秩序のため自由エネルギーの極小値が大きく、エントロピーも大きいが、構造が折り畳まれるに従い自由エネルギーが低下し、構造が秩序だってくることでエントロピーも小さくなる。ついには折り畳みが完結すると自由エネルギーもエントロ... 続きを読む

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2020年3月18日 / 最終更新日時 : 2020年4月9日 Hiroshi Masuda 第1部  原始無生物環境における化学進化

22.二次構造の構築原理

 折り畳みの観点から見たタンパク質の構造 ここからは、タンパク質の構造を折り畳みの観点から述べることにする。タンパク質構造の一般的な性質として、構造の表面は相対的に親水性アミノ酸が多く、水分子との接触環境になっており、内部は疎水性アミノ酸が多く、構造の安定化に寄与する疎水的環境になっているといわれている。ただし、主鎖そのものは親水性アミノ酸であっても、ペプチド単位では水素結合の供与基であるNHが、... 続きを読む

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索引

20種類のアミノ酸 Anfinsen disordered structure NRPs NRPs系 アミノアシルtRNAシンテターゼ アミノ酸 アミノ酸残基数 アンチコドン イントロン タンパク質ワールド ペプチド伸長反応 ペプチド結合 ミクロスフェア リボソーム 伸長モジュール 共有結合 分子進化 天然タンパク質 巨大な複合体 抗体タンパク 擬態思想 断片化思想 新生ポリペプチド鎖 核酸 池原健二 無秩序構造 生命の起源 生命誕生時 疎水結合 疑似複製 短鎖ペプチド 短鎖ペプチド複合体 短鎖ペプチド起源説 自由エネルギー 複製 超二次構造 遺伝暗号 遺伝装置 酵素タンパク 非リボソーム性ペプチド合成 非共有結合 高分子核酸 GADV RNA

増田 宏志
元帯広畜産大学 畜産学部畜産科学科
畜産生命科学講座(細胞分子制御科学分野) 教授
東京都三鷹市在住
Email: hmasuda@peptideworld-masuda.net

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