2020年3月27日 / 最終更新日時 : 2020年4月19日 Hiroshi Masuda 第2部 生命の誕生へ 22.分子進化の中立と遺伝子の創造性 「百創造ゼロ盗作」から「一創造百盗作」時代へ 原始前生物環境の開放系は、触媒性短鎖ペプチド鎖複合体が何の制限もなく自由に機能したと考えられ、創造性に富む「百創造ゼロ盗作」の百花繚乱の夢のような時代であり、これによって“原始スープ”を構成する物質の種類が増加していったと考えられる。生命誕生の直前には、短鎖ペプチド複合体は現存するタンパク質と構造的、また機能的に類似した原始タンパク質と呼べる段... 続きを読むにほんブログ村
2020年3月27日 / 最終更新日時 : 2020年4月19日 Hiroshi Masuda 第2部 生命の誕生へ 23.生命誕生の鍵を握る「タンパク質ワールド」仮説 タンパク質の起源 私は、タンパク性物質がRNAやDNAのような情報高分子よりもはるかに早く、この地球上に出現したと考えている一人である。その根拠は、分子進化で各種の物質がそれぞれ出現するには段階があること、合成が容易なものほど早く出現し、その後、その物質を基盤にして他の物質も巻き込みながら、徐々に複雑な物質が出現するという段階論を支持するからある。その原理を、生命の起源に大きな影響をあたえる... 続きを読むにほんブログ村